知識や技術を獲得するまでの4段階

対話

コーチングやキャリア・カウンセリングなどのセッションの際に,介入するタイミングや介入するレベルを考えるのに役立つかもしれないですね。

第1段階 無知の無知

知らないことを知らない。知識や技術が不足していることに気が付いていない。
例)車には乗っているが,運転することもなく,運転する技術も不要な場合など「運転する技術が私にはない」ということにも気が付いていない状態。

介入 1)経験させる,質問する

第2段階 無知の有知

知らないことを知っている。知識や技術が不足していることに気が付いている。
例)車を運転しようにも,運転するための知識や技術がないことに気がついた状態。まだ運転はできないが,準備段階にある。

介入 2)教える。やってみせる。やらせてみる。調べさせる。

第3段階 有知の有知

知っていることを知っている。知識や技術を得ていて,意識すれば実行できるレベル。
例)運転するための知識や技術を学び,実行することができる。初心者ドライバー。

介入 3)勇気付け。コーチング。アセスメントなど

第4段階 有知の無知

知っていることを知らない。無意識に実行できるレベル。
例)左折するには,まずウィンカーを出して,ブレーキを踏んで,ハンドルをゆっくりときる,などといった手順や操作法を想い描くことなく,無意識に操作ができる。上級者ドライバー。

介入 4)介入は不要。