もうひとりの自分があなたをコーチする「セルフコーチング」のススメ#3

セルフコーチングをしていると「客観性の向上」を体感できます。

これはたぶん客観性を意識して自分への問いかけをしていることと,それを日常的に繰り返すことで,いつの間にか習慣化して,「客観性」を無意識に実践できるようになるから,あるいはふと,無意識に実践している自分がいることに気が付くことで,あ,客観性が向上したのかも,と感じるからだろうと思っています。

果たして,そうでしょうか。

33分探偵・鞍馬六郎が,容疑者がひとりしかおらず,本人も自白しており,なおかつ目撃者もたくさんいる中で起きた殺人事件に対し,もうこれ以上の考察は必要ないだろうと誰もが思うその中でなお,毎度,クチにする台詞です。

「果たして,そうでしょうか。」

誰もが唯一無二と考えているその解答にたいして,堂本剛扮する探偵役の六郎君だけが,そのほかのあらゆる可能性を疑って,即座に”これが唯一無二の結論なのだ”と決めつけることをヨシとしないのです。

この台詞を,セルフコーチであるもうひとりの自分が,あなた自身に対して問いかけるのです。
この問いかけが無意識にできるようになれば,セルフコーチングにおける客観性は飛躍的に向上し,いつ何時でも,思考停止に陥ることなく,最適解を導くための足がかりになるでしょう。

僕らはみなパラダイムという,それぞれ固有の物事の見方や捉え方を持っています。
そして無意識のパラダイムを通じて,物事を解釈し,ストーリーをつくってしまうのです。

そのストーリーに対して,僕らは感想を持ちます。
自問自答します。

しかしストーリーは,多くの場合事実とは異なります。

誰もそんなこと言っていないかもしれない。
誰もそんなこと考えてもいないかもしれない。
にも関わらず,僕らの自問自答は,ストーリーの枠から飛び出すことはできず,思い込みから抜け出すことはできません。

そのとき,セルフコーチは言うのです。

「果たして,そうでしょうか?」と。

7つの習慣×セルフコーチングは,パラダイムへの気付きを促します。気付くことができれば,パラダイムシフトを自ら起こすこともできるようになります。

LINE の返事がない。
既読スルーされてる?
もしかして嫌われてるのかな?
こんなに何回も送信したから,めんどくさいって思ってるんだ。
やめとけばよかったなー。
今からでも,しつこくしてごめんなさいって謝ろうか。
それもまたメンドクサイって思われるかも。
もっと嫌われる。
いや,もう嫌われてる。
ぜったい嫌われてるよ。

脳内33分探偵・鞍馬六郎:
「果たして,そうでしょうか?」

それは単なる思い込みでしょ?
事実はなに?

・返事が来ていない
・既読表示がされている

そのほかは全部憶測。勝手な想像。
とるべき行動はなに?その効果は?
わからないことがあればまず確認してみればいいのかも。

こんなふうにセルフコーチできれば,今すべきことはなにか?確認をとることが最適かもしれない。いや,やるべきことはもう終えているから今は待つほうがいい。
どのような行動をとるのかを冷静に客観的に考えることで,自ずと見つかるでしょう。

過去の行動を変えることも,他人の自分に対する評価を変えることも,できっこないのですから,次の行動を最適化することが今の僕たちにできる唯一のことなのです。

心の中にセルフコーチを。
33分探偵・鞍馬六郎くんを持てるような訓練を。

いっしょにセルフコーチング始めませんか?