部下や後輩の指導に向いてないと思ったひとに知って欲しいこと。#1

後輩や部下の指導をする立場にあって,その任務を遂行しようとがんばっていても,何かにつけてあぁ向いてないと感じることはあります。

僕もその昔初めて部下をもったとき,マネジメントの難しさを心底思い知らされたクチなので本当によくわかります。

今やトップダウンで決められた行動を部下にとらせるだけで成果があがる時代ではありませんから,これまでのようなストロング型リーダーシップではとうてい部下や後輩たちの成長を促し,チームの成果を高めることは難しいでしょう。

そしてそのことが,マネジメントとかリーダーシップを考える時,これまでの概念がみなさんの頭の中に固定概念として残る限り,容易にこれの習得を許さないのです。

では,どうすればよいかというと覚悟を決めて実践することです。

マネジメントやリーダーシップ論は世に山ほどで廻っていますから,そのうちのひとつを選んで実践することです。

ご自身にあうような手法を探して,ひとつずつ行動にうつすことで,何かしらの変化が起きますから,その変化の意味を読み取って次に活かすという,いわゆるPDCAサイクルを廻すことで,みなさんにとって必要なマネジメント力が身につくでしょう。

しかし,問題なのは「そんなことはもうわかってる」ことじゃないでしょうか。みなさんマネジメントやリーダーシップ論の類いはもうすでにいくらか調べてみて,一般論的なところは抑えている。でもなかなか実践できない。行動できない。
そういうところじゃないでしょうか。

社内研修や,無料セミナーなどで知っているし,練習もいくらかしてみた。
でも実際には実践できない。

あるいは実践はしてみたけれど,思った効果が出ないから続けられなかったとか,続ける意欲を失ったとか,とにかく継続できていないということもあるかもしれません。

それで問題は解消することなく日々は過ぎていくのだけれど,解消しないのですから同じような悩みにはぶつかり続けており,いつまでたってもくすぶっている。

そういうところがいちばんの問題なのではないかと思っています。

解消する手法を自分の外側に求めて,実際に調べたり,資料を読んだり,誰かに相談したりできるひとは5人にひとりぐらいなものだそうです。しかし,実際に実行にうつすひとは10人にひとりとなり,それを継続してできるひとはわずか5%。

みなさん,そろそろ本気出しましょうか。

チームマネジメントや部下の指導に苦しんだ僕が,十数年前,選んだのはコーチングという技術であり,マインドセットです。

その言葉はもうみなさんご存じだと思います。
しかし先述したとおり,みなさんはまだコーチングを身につけてもいないし,実践もできていないでしょう。

なぜなら,それができてたら問題は解消してるからです。

断言しますが,コーチングスキルをしっかりと身につけて,部下や後輩と関わることができれば,当面の問題,すなわち「後輩や部下の指導に向いてないなーという悩み」は解消します。

だから今回は,コーチングってなんだろう?という話ではなくて,いっしょにコーチングを「実践できて,問題が解消できるレベル」までもっていきましょう!という話をしたいと思います。

でも焦らないで。

まずは現状確認からです。
今自分が与えられている役割は何か。
あるいは,自分はどうして後輩や部下の指導をしたいと思っているのか。もしくはしなくてはならないのか。
そういうことを少し考えてみて下さい。

はっきりと言語化できるぐらいまで考えてみて下さい。

実践してみましょう

A4サイズのコピー用紙を一枚用意して,紙は横向きに置きます。
左肩に「部下,後輩のマネジメントについて」と書いて,A4用紙いっぱいに書けるだけ,そのテーマに関連して思い付いたことを書き殴りましょう。

けれども本当に書く人は10人にひとり…。

《書けたら,次に続く》