この春初めて後輩を持つ人のための1on1ショートコーチングスキル

この春,後輩を初めて持つ先輩初心者のための1on1ショートコーチングスキルをいくつか紹介します。

ショートコーチングというのは,二言三言のちょっとした対話ぐらいの短いコーチングです。

コーチングは定期的なセッションをある程度の期間をもって行うものなので,はじめはゆっくりとお話を聴きますが,日常的な関わりの中で信頼関係を築いている先輩後輩であれば,ちょとした言葉のやり取りでコーチングのような関わりも可能です。

1.否定しない/まずは受け止める

後輩指導のポイントの一丁目一番地はこれです。
最初の応答から,「いやそれってさー」「そうじゃないよねー」「ちがうちがう,根本から間違ってる」みたいなヤツを返すと,信頼関係が崩れやすく助言は受け入れてもらえなくなります。

相手を否定する行為は,いずれにしても良い影響を与えないと思います。

緊急時とか,後でしっかりフォローできるのなら話し方次第でチャレンジもできますが,基本,まずは受け止めてあげましょう。

2.君はどうしたいの?

ショート1on1で使いやすい「あなたはどうしたいの?」
という質問は,慎重に使ってください。

「私は~したい。」という積極的な意志は,慣れていない人にとっては強めのワードに感じるからです。

仕事について「やりたいこと」を探すとき,会社にとって有益というだけで,別に私がやりたいわけじゃないし,と思ってしまう後輩はけっこういます。

裁量を与えられているのだという点に注意が届くように丁寧に誘導しなくてはいけません。

3.コーチングは知らないを知るにはできない

コーチングは後輩達の内なる者へのアプローチですから,ちょいアドバイスをするにしても想像力を刺激することはできても,知らないお作法を思考や想像で補うことは難しいかもしれません。
(経験値によってはやれてしまうひともいますが)

この場合,「やってみせ,言って聞かせて…」の山本五十六節はやはり有効です。最初に手本を見せるのはティーチングの基本ですから,サラリと見せつけて,どう感じたか?どこが難しそうだと思ったか?などを問うことで,考える練習にもなります。

ということで本日はちょっとした1on1のポイントを3つ紹介しました。こういうの好きなひといるかもしれないから,少しずつ書いていこうかな。

コーチングに興味が出たら有志で集まってスキル研修へどうぞ。

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